大人気アニメ『その着せ替え人形は恋をする』(着せ恋)。作品を観て、「キャラクターたちが過ごした場所を実際に訪れてみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「着せ恋」の聖地巡礼はどこへ行けばいいのか、その疑問に完全にお答えします。物語の心臓部である五条家の聖地・埼玉岩槻から、コスプレの聖地・池袋、そして第8話で描かれた海デートのロケ地・江の島まで、主要な舞台を網羅。さらに、高校のモデルとなった場所や、作中に登場する実在するドラマロケ地のような風景も紹介します。
また、衣装の布を買った日暮里繊維街や、ジュジュ様たちの撮影スタジオのモデル、ファン交流の場である巡礼ノートがある水野書店といった、より深く作品世界に浸れるスポットも解説。巡礼に便利なレンタサイクルの情報や、聖地巡礼時の注意点とマナーにも触れ、このまとめとして、「着せ恋」の聖地巡礼はどこへ行くべきか、その魅力を総括します。
記事のポイント
- 五条くんの実家など主要な聖地である埼玉・岩槻エリアの巡礼スポット
- コスプレの聖地として登場する池袋エリアの巡礼コース
- 海デートの舞台となった江の島など、その他のロケ地情報
- 聖地巡礼を快適に楽しむための交通手段や注意点
着せ恋の聖地巡礼はどこ?主要エリア編
- 五条家の聖地・埼玉岩槻
- コスプレの聖地・池袋
- 海デートのロケ地・江の島
- 高校のモデルとなった場所
五条家の聖地・埼玉岩槻
『その着せ替え人形は恋をする』の物語の核となるのが、主人公・五条新菜が祖父と暮らす実家「五条人形店」です。この重要な舞台のモデルとなったのが、埼玉県さいたま市岩槻区です。
岩槻は古くから「人形のまち」として知られており、作中の設定と見事に一致します。街には今も多くの人形店が軒を連ね、日本の伝統文化が息づいています。
五条家のモデル「公司人形」
五条家のモデルとなったのは、岩槻に実在する人形店**「公司人形(こうしにんぎょう)」**です。アニメで描かれた建物が、現実に存在しており、多くのファンがこの場所を訪れています。駅から歩いて10分ほどの距離にあり、作中の通学路の雰囲気を感じながら向かうことができます。
物語の始まりや、海夢との別れのシーンで印象的に描かれるのが岩槻駅です。駅の改札や東口のロータリーなど、アニメで見たままの風景が広がっています。巡礼のスタート地点として、まずはこの駅に降り立ち、物語の世界への入り口を体感してみてください。
岩槻エリアは、五条くんと海夢が日常を過ごす、作品の心臓部とも言える場所。人形の歴史や文化に触れながら、二人の息遣いを感じられる特別な聖地です。
コスプレの聖地・池袋
『着せ恋』のもう一つの重要な舞台が、コスプレ文化の中心地である東京・池袋です。海夢がコスプレ衣装の材料を買い揃えたり、イベントに参加したりと、物語が大きく動く場所として描かれています。
海夢と新菜が初めて衣装の布や道具を買いに訪れた手芸用品店は、**「ユザワヤ WACCA池袋店」**がモデルです。WACCA池袋の3階にあり、豊富な品揃えは作中の描写そのものです。コスプレ用の生地やウィッグなども扱っており、二人の買い物の様子を追体験できます。
中池袋公園周辺
オープニング映像や作中で、海夢たちがコスプレイベントに参加していた場所が中池袋公園です。アニメイト池袋本店に隣接しており、週末には多くのオタク女子たちが集まることで知られています。アニメと同じように、コスプレイベントが開催されていることも多く、リアルな雰囲気を味わえるでしょう。
ラーメン屋「男流 魁」のモデル
第3話で二人がラーメンを食べたお店「男流 魁」の外観は、南池袋にあるラーメン店**「浮浪雲(はぐれぐも)」**がモデルとされています。鶏白湯が人気の隠れ家的なお店で、巡礼の途中に立ち寄ってみるのもおすすめです。
池袋は、二人の関係がコスプレを通じて深まっていく、物語のターニングポイントとなる重要な聖地です。
海デートのロケ地・江の島
第8話で描かれた、海夢と新菜の甘酸っぱい海デート。このエピソードのロケ地となったのが、神奈川県にある人気の観光地、江の島とその周辺エリアです。
夏の日差しと潮風が感じられるような、眩しくて透明な青春が描かれたこの回は、ファンの間でも特に人気が高いエピソードの一つです。
作中では、江の島に渡る橋や、海水浴場、そして夕暮れの海岸線などが、非常に美しく描かれています。実際に訪れると、二人が歩いた砂浜や、名残惜しそうに電車を待つ駅のホームなど、アニメのシーンと重なる風景を至る所で見つけることができます。
江の島は、都心からのアクセスも良く、多くの観光客で賑わう場所です。そのため、他のアニメ作品の聖地となっていることも多く、聖地巡礼に慣れているファンにとっては見慣れた景色かもしれません。
しかし、『着せ恋』のフィルターを通して改めてこの場所を訪れることで、海夢と新菜のドキドキした気持ちを追体験できる、特別な巡礼になることでしょう。
高校のモデルとなった場所
物語の主な舞台であり、新菜と海夢が出会った場所である高校。そのモデルについても、ファンの間で様々な考察がなされています。
公式に特定のモデルが発表されているわけではありませんが、校舎の外観や内装の描写から、いくつかの学校がモデルになっているのではないかと言われています。
その一つが、**千葉県にある「柏の葉高等学校」**です。校舎の雰囲気や周辺の環境が、作中の描写と似ている点が指摘されています。
また、別の説として、東京都文京区にある**「都立工芸高校」**もモデルの一つではないかと考えられています。特に、教室のレイアウトや階段、昇降口といった内装のディテールが酷似しているとの声があります。アニメ制作会社が背景のリアリティを追求する上で、複数の実在の学校を参考にしている可能性は十分に考えられます。
ただし、学校は教育施設であり、生徒たちのプライベートな空間です。聖地巡礼で訪れる際は、絶対に敷地内に無断で立ち入らない、生徒や教職員の迷惑にならないよう、外から静かに見学するといったマナーを厳守することが絶対条件です。
着せ恋の聖地巡礼はどこ?スポット別攻略
- 実在するドラマロケ地のような風景
- 衣装の布を買った日暮里繊維街
- ジュジュ様たちの撮影スタジオ
- 巡礼ノートがある水野書店
- 巡礼に便利なレンタサイクル
- 聖地巡礼時の注意点とマナー
実在するドラマロケ地のような風景
『その着せ替え人形は恋をする』の魅力の一つは、まるで実写ドラマのロケ地のように、実在の風景が忠実に描かれている点です。ここでは、物語に登場した印象的な風景とそのモデル地をいくつか紹介します。
五条くんの通学路として、また海夢との帰り道として、作中に何度も登場するのが岩槻駅西口近くの踏切です。電車が通り過ぎるのを待つ二人の姿が印象的なこの場所は、実際に訪れるとアニメのシーンがそのまま目の前に広がります。
慈恩寺橋(埼玉県さいたま市)
第9話で登場した、川にかかる橋のモデルとされているのが慈恩寺橋です。アニメのアングルを再現して写真を撮るには少し工夫が必要ですが、物語のワンシーンに思いを馳せることができます。
新三郷駅(埼玉県三郷市)
ジュジュ様とのスタジオロケハンの後、みんなで解散したのが新三郷駅です。駅前のロータリーや周辺の風景が、作中で描かれています。
これらの場所は、キャラクターたちが確かに「そこにいた」と感じさせてくれる、ファンにとっては特別なスポットです。
衣装の布を買った日暮里繊維街
池袋のユザワヤだけでなく、コスプレイヤーにとってのもう一つの聖地も、作中で示唆されています。それは、東京・日暮里の繊維街です。
直接的に地名が登場するわけではありませんが、海夢と新菜が訪れる布地の問屋街の雰囲気は、日暮里繊維街の光景と非常によく似ています。
日暮里繊維街は、JR日暮里駅の南側に広がる、約1キロにわたって生地や手芸用品の専門店が軒を連ねる問屋街です。プロのデザイナーから、コスプレイヤー、手芸愛好家まで、多くの人々が布地を求めて訪れます。
特に、コスプレ衣装に使われるような特殊な生地や、豊富な種類のレース、ボタン、リボンなどが安価で手に入るため、「コスプレイヤーの聖地」とも呼ばれています。
作中で描かれた、色とりどりの生地が山積みになった店内の様子や、専門知識豊富な店員とのやり取りは、まさに日暮里繊維街の日常そのものです。聖地巡礼の一環としてこの街を訪れ、新菜と海夢のように生地を選んでみれば、作品の世界にさらに深く没入できるでしょう。
ジュジュ様たちの撮影スタジオ
作中で、人気コスプレイヤーのジュジュ様(乾紗寿叶)と、その妹の心寿が「合わせ(グループでのコスプレ撮影)」をおこなったスタジオ。このロケ地にも、モデルとなった場所が存在すると言われています。
ジュジュ様たちがロケハンで訪れたスタジオのモデルとされているのが、**埼玉県八潮市にある「八潮市廃病院スタジオ」**です。ここは、実際に廃病院を撮影用に貸し出しているスタジオで、多くのドラマや映画のロケ地としても使用されています。独特の雰囲気が、作中のミステリアスな作品のコスプレ撮影にぴったりでした。
江戸川区自然動物園周辺(東京都江戸川区)
心寿が念願のコスプレデビューを果たした、緑豊かな公園での撮影シーン。この場所のモデルは、江戸川区自然動物園の周辺エリアとされています。木々に囲まれた小道や開けた芝生の広場など、アニメで描かれた風景とよく似た場所を見つけることができます。
これらのスタジオや公園は、コスプレイヤーたちが実際に撮影で利用することも多い場所です。聖地巡礼で訪れる際は、他の利用者の迷惑にならないよう、マナーを守って楽しみましょう。
巡礼ノートがある水野書店
聖地巡礼の醍醐味の一つが、同じ作品を愛するファンとの交流です。その拠点となっているのが、岩槻にある**「水野書店」**です。
この書店は、昔ながらの趣がある地域の本屋さんですが、『着せ恋』の聖地としてファンが集まる場所としても知られています。店内には、ファンが自由にメッセージやイラストを書き込める**「聖地巡礼ノート」**が設置されています。
ノートをめくれば、全国各地から訪れたファンたちの熱い想いや、クオリティの高いイラストが溢れており、作品への愛を共有することができます。あなたも訪れた際には、ぜひ記念に一筆残してみてはいかがでしょうか。
また、水野書店にはカフェが併設されており、巡礼の途中で一休みするのに最適な場所です。作中にも登場したトーストセットなどを味わいながら、巡礼ノートを眺めて過ごす時間は、ファンにとって格別なものとなるでしょう。
巡礼に便利なレンタサイクル
「着せ恋」の聖地は、岩槻エリア内にも点在しており、全てを徒歩で回るのは少し大変かもしれません。そこでおすすめなのが、レンタサイクルの活用です。
岩槻駅の西口にあるセブンイレブンなどでは、シェアサイクルサービス**「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」**のステーションが設置されています。
スマートフォンのアプリで簡単に自転車を借りることができ、料金も90分で400円程度と非常にリーズナブルです。電動アシスト付きの自転車を選べば、坂道も楽に移動できます。
レンタサイクルを利用すれば、駅から少し離れた「公司人形」や、点在する作中の風景などを、効率良く、そして快適に巡ることが可能です。風を感じながら街を巡ることで、五条くんたちの日常をよりリアルに感じられるかもしれません。
聖地巡礼時の注意点とマナー
聖地巡礼は、作品の世界を体感できる素晴らしい体験ですが、それは地元の方々の生活の場にお邪魔するということでもあります。全ての人が気持ちよく過ごせるよう、以下の注意点とマナーを必ず守りましょう。
高校や、モデルとなった個人のお宅(公司人形など)は、プライベートな空間です。絶対に敷地内に無断で立ち入らないようにしてください。外観の写真を撮る際も、住人の方や生徒、通行人が写り込まないように最大限配慮し、長時間の滞在は避けましょう。
2. 交通ルールと騒音
街中を散策する際は、交通ルールを遵守し、大声で騒いだり、道を塞いだりしないようにしましょう。特に早朝や夜間の訪問は、住民の方々の迷惑になります。
3. ゴミは持ち帰る
当然のことですが、巡礼中に出たゴミは、必ず自分で持ち帰りましょう。聖地を汚す行為は、作品とファンの評判を落とすことにも繋がります。
4. 感謝の気持ちを忘れずに
巡礼ノートを置かせてもらっている書店や、コラボレーション企画をおこなっている店舗などを訪れた際は、可能な範囲で商品を購入するなど、感謝の気持ちを形で示すと、地域との良好な関係が続きやすくなります。
「作品のファンはマナーが良い」と思われるような、節度ある行動を心がけましょう。
まとめ:着せ恋の聖地巡礼はどこへ行く?
『その着せ替え人形は恋をする』の聖地巡礼について、その場所と楽しみ方を解説してきました。最後に、重要なポイントを改めてまとめます。
ポイント
-
物語の主要な聖地は埼玉県の岩槻と、東京の池袋
五条くんの実家のモデルは、岩槻に実在する人形店「公司人形」
岩槻駅やその周辺の風景も、作中に忠実に描かれている
池袋では、ユザワヤや中池袋公園などが聖地となっている
海デートのロケ地は、神奈川県の江の島
高校のモデルは、柏の葉高校や都立工芸高校などが有力視されている
ジュジュ様たちの撮影スタジオのモデルも実在する
岩槻の「水野書店」には、ファンが交流できる聖地巡礼ノートがある
岩槻での移動には、レンタサイクルが非常に便利
聖地巡礼の際は、学校や個人宅への配慮など、マナーを守ることが絶対条件
ドラマロケ地のようなリアルな風景が、作品の大きな魅力
聖地を巡ることで、キャラクターたちの日常を追体験できる
まずは物語の心臓部である岩槻から訪れてみるのがおすすめ
あなたも『着せ恋』の世界に飛び込んでみませんか
きっと忘れられない、特別な体験になるはずです